早すぎる性の目覚め!15話。僕と彼女と時々、恋の味
前回までのあらすじ。
青木さんと勉強するため、彼女を意を決して誘う。
↓
彼女の家に迎えに行く
ーここらか本編ー
青木さんは無言で僕の背中に寄りかかる。
僕も無言で少女漫画を読む。
が、内容は全然入ってこない。
青木さんの心臓もドキドキしていたのかもしれないが、それ以上に僕が興奮して心臓がバクバクになっていた。
寄せては返す波のように、お互いの背中と背中を押したり引いたりしてジャレ合う。
教室の隅で友達とふざけ合うのとは全然違う感じだった。
これは、何だろう友情なのか?
それとも、僕へ好意を持ってくれているのだろうか?
考えすぎか?
考えるな、感じろ!なのか、
漫画もこんなシーンだし
くそ!こんなことなら、さっきのマーマレードボーイをしっかり予習すべきだった。
青木さんから貰った、
溶けかけのチョコを食べたらなぜか不意に胸がときめいた。
甘くて苦い。
これが恋の味か。
深夜のドンキホーテを排開する老婆を見るとなぜか切なくなる気持ちに似ている気がした。
悩んでいると、無情にもサービスタイムはあっという間に終了。
「そろそろ行こっか。」
お互い照れ笑いしていたと思う。
青木さんの表情は頬が赤くなっていて可愛かった。
この時から僕は笑顔が可愛い女の子がタイプになった。
彼女の家を出て図書館を目指す。
さっきのことがなかったかのようにお互い振る舞う。
続く。