早すぎる性の目覚め🔥20話。豆柴の大群のような九十九の掌
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「ダン君の事で相談なんだけど‥」
「前より少し仲良くなったのはいいんだけどさ、」
いきなり、恋愛童貞には荷が重い内容の発言が飛び出してきた。
ボクシングなら三階級制覇どころか四階級特進レベルの会話内容に動揺を隠せない。
僕をよそに青木さんは話を続ける。
「同じ学校の友達にダン君と付き合ってるって思われて困ってるんだ。」
どうやら、塾で二人が仲がいいのを勘違いされたようだ。
フー、焦ったわい。
しかし、そう思われても仕方ないような思い当たる節もある。
彼女は僕と話すとき、ボディータッチも多く距離感も近い。
あまりよく見ていなかったがダン君の時もそうなのかと考えると胸がモヤさまになる。
僕は言った、
「違うなら違うよって、言えばいいんじゃない?」
青木さんは、
「そう思って、少し距離を離そうとしても‥」
つまりは、ダン君がグイグイ来てあまり話せないとのこと。
そして、否定しても学校の友達からはやっぱり仲良し→照れ隠し→付き合ってる!
って、思われるらしい。
「僕と付き合って違うことを証明しよう。」
とかって、言えば良かったのかもしれないが当時は頭の中で思ってもその一言が言えなかった。
汚れちまった36歳の中学生と違い14歳の中学生は純粋でした。
好きだの一言はついぞ言えず、
「取り敢えず、ダン君にも僕から話してみるね。」
そう青木さんに伝えると一瞬、そうじゃねぇだろ!って表情になったのは見逃さなかった。
豆柴の大群のような九十九の掌で墓場送りにされなかったのは彼女の優しさか?
そんなこんなで、次はダン君と話すことになった。
つづく!