身体心理学とパーキンソン病②
よく、疑問に思っていた。
気分がいいと足取りが軽く。
嫌な気分では両肩に岩でも乗ってる?って思うくらい身体の状態が違う。
昨日のブログで中々反響があったので、もう少し身体心理学について深く解説していく。
心とは何処に宿るのだろうか?
かつては心臓に宿るものとされ、現在は脳に宿るという考えが一般的である。
脳機能の解明により脳活動が可視化されるようになり、機能局在やネットワークが次々と明らかにされた。
しかしながら、脳機能が全て明らかにされても心の全てが解き明かされる事はないだろう。
そこには、「身体」という、重要な視点が欠けているからである。
人は脳と身体の分離を許さない。
こころは身体の状況に規定されうる。
我々は「脳に操られる身体」という、パラダイムを脱し、脳と身体の相互作用するものとして、並列に捉えなおさなければならない。
意識とは飾りである。
その理由は、
「動きが心を作る=心は身体に散在する」
為である。
百聞は一見にしかずで、是非行なって見ていただきたい実験がある。
負の感情→体幹の屈曲→脳→落ち込む
俯くことで→落ち込んだ心理になる。
強制的に→うーの口→悪い結果
ネガティブな気分が強まる。
強制的に→いーの口→いい結果
微笑みを作るという、顔面筋の感覚入力が「楽しい心を作る。」
近赤外線分光法で姿勢と前頭葉の関連について認知課題を行うと、
直立姿勢→前頭葉の活性化
俯き加減→前頭葉の不活性化
姿勢という身体感覚が認知機能という高次脳の心の働きにまで影響していると言える。
心の状態は外部環境のみならず身体の状況に大きく規定される。
身体から中枢神経に入力される感覚情報をコントロールすることで、心の振る舞いを変容されるアプローチも成立するのではないか?
その疑問に対する答えを昨日のブログで症例を通して提示した。
↓
https://t.co/npVQGMR74h?ssr=true
また、何か面白い発見があれば報告していきます!